00.12.21 じっと手を見る
年末です。師走です。
庭師も「師」の一員として(?)この季節走り回っています。
庭師の忙しい季節というのは、春(4-6月 庭づくりが主体)と秋(10-12月 手入れが主体)です。そして、「お正月前に庭をきれいにしたい」というお客さんの要望に応えるために、今が一年でいちばん忙しく、日曜・祝日関係なく働いています。
しかし・・・・・・働けど働けどなぜか生活は楽になりません。・・・じっと手を見る・・・。
汚ないですねー。
これが一日の仕事が終わったあとの庭師の手です。
松の木を手入れするとこんなふうになってしまうんです。この季節の植木の手入れは、松がメインといっても言い過ぎではないでしょう。松は12月になると前年から付いている古い葉が枯れて落ちやすくなります。それを一芽一芽手できれいに取るのと同時に、込み合っている小枝を落として整理します。その時に出る松ヤニが自然と手につき、そこに松葉の埃がついてこんな手になってしまうのです。
松ヤニですから、仕事が終わって手を洗ってもよく落ちません。45度ぐらいの熱ーーーいお湯に手を浸けておき、石鹸を付けてアクリル毛糸を編んで作った洗い布(洗剤を使わずに油汚れが落ちる、と最近流行だそうですが・・・)で2、3度洗ってやっと落ちてくれます。
汚れを落とすもっといい方法を、先日偶然見つけました。
それは、うちの迷犬ダンに手を舐めさせることです。犬の舌ってざらざらしていてすぐきれいになります。手の汚れに悩んでいる庭師諸氏、各自のペットで試してみてください。(笑)
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