10月11日(土) 植木手入れ 曇り
植木手入れ。昨日の続き。今日はアカマツ。
マツの仕立て方には大きく分けて2種類ある。マキやツゲと同じように1つの枝を玉づくり風にモッサリと仕上げたもの。もうひとつは枝を透かして自然風に仕上げたもの。
モッサリというのは能や狂言をやる舞台の背景に必ず描いてある松を想像してもらえばいい。京都あたりではそのような手入れの仕方が多いという。しかし、そのような仕立て方では降雪時に枝折れするので、雪が降る地方では枝を透かした手入れ方法が多い。
枝を透かした松は、こうやって下から見上げるのがいちばん美しい。
また、アカマツの美しさは樹肌だ。(クロマツはパッとしないが...)春から夏にかけて、成長すると同時に古い樹皮が剥がれてくるため、手入れ時に丁寧に落としてやる。竹べらでこするといいらしいのだが、手早くやるには軍手をはめた両手でゴシゴシこする。手が届かないところは、使い古してガリガリになった竹箒でこすってやると良く落ちる。手入れが終わった幹の赤いアカマツに、秋の夕日が射している光景など、言い表す言葉もないほどきれいだ。
|