2月13日(金) 車両系建設機械運転技能講習2 晴れ
講習2日目。
まず朝教室に集合し、マイクロバスに乗り込む。5分ぐらい走った雑木林の中にある実技場へ。学校の校庭の半分ぐらいのところに、バックホー2台、ホイルローダ1台のコースが造られている。
各々の機械に6〜7人ずつ分かれて、練習開始。
機械は最初スタート場所にキャビンが斜めを向いて停まっている。この周りに障害物等がないか指差確認をしながら1周。キャビンに乗り込んでシートベルト装着。エンジンスタートし、ブームを上げアームが地面に垂直でバケットが地上30cmになるようにする。左右の安全を指差確認してスタート。(この後発信や旋回をする度に指差し確認)20mぐらい先にある掘削場所まで走行。所定位置を掘削し、土を掴んだまま90度ぐらい旋回。ポールで関門を作ってあるのでその中を通し、掘削した場所に土を戻す。今度はコースの中程までバックで走行し、T字路に入り停止。元のようにT字路から出てバックでスタート位置まで戻り、バケットを所定位置に下ろして完了。
文字で書くと何が何やらわかりにくいのだが、特に難しいことはない。ただ、これを所定時間(7分)以内にやらなくてはならないのと、操作レバーのパターンが少し違うのに気を付けなければならない。
キャビンの前のガラスには、親切に操作パターンが書かれている。しかし、これを見て操作しているようではタイムオーバー確実。何より、「3t未満の建設機械運転経験3カ月以上」という前提で受講しているのだから、レバー操作もおぼつかない受講生がいるわけがない(......はずである。)。
レバーの操作パターンは、建機メーカーによりバラバラ。各社各様である。大多数の人は老舗のコマツパターンで仕事をしている。(うちのバックホーもそう)しかし、複数の運転者が建設機械を操作するような現場は、国土交通省の指導でJISパターンにしなければならないらしい。コマツパターンに慣れている人がJISパターンを操作すると、アームの前後と旋回を取り違えやすい。ここの教習機は、旋回時に黄色のパトライトが点灯するようになっていて、誤操作した場合一発でわかってしまう。(しかし、故障していて全然点灯しなかったことは小さな声で言っておこう...)
バックホーのキャタピラの中心には『前』を示す矢印が白ペンキで書いてある。バックホーというのはくるくる360度旋回できるので、とっさに前後進を間違えることがある。そのために書いてあるのだろうか。そうだとしたら運転手からは全然見えない位置なので効果はないのだが。
バックホーは2台あり、そのうちの1台は教官が隣の席に座れるように、なんとダブルキャブである。こんなの初めて見た。一人の座席分が機体からはみ出している。これは完全に教習所限定車だろう。今では狭小現場に対応するために、小旋回・後方小旋回・超小旋回・後方超小旋回...などど各メーカーが勝手に定義付けをした機種が発売されて何が何やらわからない状態ではあるが、確実にキャビン(と後ろのエンジン+ウエイト部分)が小さくなっていく傾向にある。しかし、それに逆行するようなこのキャビン!これを工事現場で使っていたら、注目を集めるかもしれないな。
昼食を摂りに、昼にいったん校舎に戻り、午後からまた練習。2時過ぎから実技試験開始。全員特に問題なく合格。ここで落ちると補習1時間につき5000円ぐらい払わなければならない。
4時近くになり、マイクロバスで校舎に戻る。学科の残り2時間(昨日1日の講習では収まりきれない分)を受け、すぐに学科試験。無事合格し、修了証を受け取る。この修了証はクレジットカードサイズで、前回の移動式小型クレーン講習といっしょに記載される。現場で車両系建設機械を運転するときは必ず携帯しなければならない。ちょっと面倒ではあるが...。
|