12月15日(日) 四つ目垣、金閣寺垣 晴れ
日曜日。だが今は一年でいちばん忙しいときなので、仕事。
10/5と、鴻巣市のお宅。今日は竹垣作り。
まずは、車庫と植木場の境に四つ目垣を作る。四つ目垣は基本中の基本。
これが作業前。
幅約3m、高さ90cm。
約3時間で完成。この後内側に50〜60cmのベニカナメモチを植える。根付けば来年はこの垣根の高さを超えるぐらい伸びる。5〜6年経って、四つ目垣がダメになって撤去する頃には立派な生け垣になっていることだろう。
次に、つくばい周りに金閣寺垣。長さは3m弱だが曲がりが2ヶ所あり、直線の場合の倍ぐらい手間がかかる。
まずこれが作業前。
3尺×3寸のクレオソート塗りの丸太を打ち込む。幸いにして、ここは山砂を盛ったところなので、スコンスコンと気持ちよく入っていく。
次に、上部の前後押縁の取り付け。
そして下部。
この押縁には直径2〜3寸の丸竹を半割にしたものを使い、柱に当たる部分を斜めに切り、穴をあけ、釘留めする。竹を斜めに切るときに、角度と全体の長さの塩梅で収まりが決まってくる。これを一発で決めるには、やはり経験と腕が必要だ。
立子を前後の押縁の間に立て込む。この時、立子を地面に入れれば入れるほど竹垣自体がしっかりする。今回は打ち込みやすい場所だったので、20〜30cmは入っている。
そして玉縁(上部の笠木)の取り付け。端は化粧も兼ねた切り方。直線だけの金閣寺垣の場合、1本物の竹で両端に化粧を付けて切るのにはコツがいる。今回はクランク状になっているので、玉縁の繋ぎ2ヶ所がちょっと面倒。材木や金属素材のように一定の形状をしているものを、ある角度でつき合わせて留め加工するのは、慣れればそんなに難しくない。しかし、割竹のように太さ(半割にした場合幅と高さ)が違うものを留め加工するのは、とても難しい(というか、完璧なものを作るのは不可能に近い)。竹垣ということで、ミリ単位の精度は要求されていないので、そんなに気にしなくてもいいのだが。
最後にシュロ縄で縛って完成。下部は裏側を綾掛けにした男結び。上部は飾り結び。
他にいくつかやらなければならないことがあったのだが、金閣寺垣に思ったより時間をとられたので、ここまでとする。5時前終了。
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