今回は高木の剪定だけなので、大きな枝が出る。それを次々にダンプに積み、市のゴミ焼却場に持ち込む。通常は12円/kgの料金を取られるが、今回は市の仕事なので無料だ。
このゴミ焼却場も施設が老朽化し、剪定枝などを焼却炉に収まる30cm前後に切断する油圧切断機は、何度も故障している。昨年(だったかな)には排煙中のダイオキシンを減少させる装置を取り付けた。平成17年度稼動予定の新焼却状建設の計画もあったのだが、いろいろな事情で遅れ、また最近は合併の枠組みと絡んで計画は進んでいない。ダイオキシン規制法のせいで搬入車両が増え、場合によっては1時間も待つこともある。現市長の選挙時の公約は、新設焼却場の廃熱を利用した入浴施設の建設だったが、その約束通りに早く新しい施設を作って欲しいものだ。
コールドクレストはまず最初に下枝を払う。......すごい埃と細かい枯れ枝に閉口する。ゴールドクレストに限らず葉が密に繁る木は、内側に光が通らず、通気も充分でないため、中の枝と葉が枯れ上がってしまう。そこを剪定しても新しい葉は出てこないわけで、定期的に手を入れて樹姿を維持しないと、今度は小さく刈り込もうとしてもうまくいかない。
桜の枝も剪定。切り口から腐れが入りやすいので、なるべくなら剪定しない方がいい。庭師の世界には、『桜切るバカ梅切らぬバカ』という言葉もある。
しかし、広い校内に植わっているとはいえ、枝が暴れてゴミや給食トラックの通行に邪魔になったり、校舎にかかったりしているのは剪定しないわけにはいかない。そこで剪定後の親指の太さ以上の枝に癒合剤を塗る。癒合剤というのは、パンに塗るピーナッツクリームぐらいの粘度で、それを切り口に気持ち厚めに塗りつける。
今日も作業は8時〜4時半まで。